宮城県仙台市の動物園「八木山動物公園フジサキの杜」では1月2日~3日にかけて、その年の代表の動物を決める「干支の引継ぎ式」が開かれました。
2022年「寅年」はトラ、2023年「卯年」はウサギが登場しました。となると2024年「辰年」は……ドラゴン……? 動物園で用意できるのでしょうか。
引継ぎ式の様子
2024年は辰年。十二支の中で唯一空想上の生き物である「竜」の年で、干支を代表する動物を決める際に非常に頭を悩ませる年なんだとか。
引継ぎ式では、「竜」の“ピンチヒッター”として、竜に似ている動物「ワニトカゲ」が選ばれ、去年担当していた「ウサギ」から代表動物のタスキが渡されていました。
正式名称は「チュウゴクワニトカゲ」。その名の通り中国の山間部の渓流などに生息する爬虫類で、ゴツゴツとしたウロコと、ワニのように縦に平たく長い尻尾が特徴的な爬虫類です。
確かにその非常に格好いい見た目は、「竜」のピンチヒッターとしてはピッタリかもしれませんね!
実はこのワニトカゲ、環境破壊や、ペットとしての需要により乱獲されたことで数を減らしており、現在は絶滅危惧種に。
八木山動物公園フジサキの杜では繁殖活動が取り組まれており、この日はその取り組みの様子も来場者に解説。子どもたちは真剣な表情で飼育員の話に耳を傾けていました。
全国の動物園が頭を悩ませるという「辰年」。どんな動物たちが今年の代表として活躍してくれるのでしょうか? 楽しみですね!